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ボクスターを購入するにあたって、カタログを読みあさっていると「ドライサンプ」の光る文字を発見しました。「ドライサンプ」といえば、高級スポーツカーエンジンの証。さすがポルシェ、ボクスターも手を抜かずドライサンプを採用してあるんだと感動しました。ところで、ドライサンプの意味ってなんだっけとちょっと調べてみました。
ドライサンプ=dry sump ※sumpとはオイルパンのこと ドライサンプの反対はウェットサンプといって、オイルパンにエンジンオイルを溜める方法のことで、普通の車はみんなそうです。じゃあドライサンプはどうなのかというとオイルパンにはオイルを溜めず、別のオイルタンクへポンプを使って循環させる方法です。なぜこのコストのかかる複雑な方法でオイルを循環させる必要があるかというとそこはポルシェならではの理由があります。 「ドライサンプのメリット」 1. ハードなスポーツ走行時、特に旋回している時にオイルパン内でオイルが横に片寄ってしまって瞬間的にオイルが吸い上がらず焼き付けをおこすことを防ぎます。 2. オイルパンにオイルを溜める必要がないのでオイルパンを小さくでき、その分エンジンの高さを低くできます。ポルシェは水平対向なのでもともとエンジン高は低いのですが、ドライサンプで鬼に金棒状態です。 3. ポルシェは986、996から水冷エンジンになりましたのでそれまでの空冷(油冷)エンジンとは違ってエンジンオイル量が減りましたが、それでも同排気量の直列エンジンに比べるとエンジンオイル量は多いと言えます。そんな大量のエンジンオイルを保管するのに別タンクは都合が良かったりもします。 これでドライサンプはスポーツカーならではのシステムということが分ると思います。ではインテグレーテッドドライサンプってなんだろうと思ってさらに調べると、996から開発したポルシェ独自の方法で、エンジンが水冷になってから別タンクの必要が実はなくなり、オイルタンク自体エンジンタンクの下にオフセッットされています。(うわー上記メリットを否定してるじゃん) ただし、オイルパンとは別にありますので、クランクに不必要なオイルがかからないようになっています。これって、やはり真のドライサンプとはいえず、俗にセミドライサンプと言われています。走りにもうるさいがコストにもうるさいポルシェならではのシステムと言えます。 ちなみに、さすがGT3は真のドライサンプ形式です。
by harua1971
| 2005-03-27 00:05
| PORSCHE Boxster
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